自己紹介 私とIRと
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私とIR (Institutional Research)との出会いは、2003年米国ウィスコンシン州にあるLakeland大学に数学と教育学のダブルメジャーで在学中、当時の数学の教授が半分思いつきで提案したところから始まりました。
振り返ってみると数学の授業といえばわからないところは起き、あとは寝ているという教授からしてみれば厄介な留学生だったため、もしかしたらお灸を据える意味で、当時私があまり興味のなかった統計学の学内インターンとして、Institutional Research and Planning Departmentに厄介払いしたのかもしれません。
今思えば当時のDirector of Institutional Research and Planning Departmentであり、経済学部の教授であったDavid Stein氏にしてもいい迷惑だったと思います。猫の手も借りたいところだが、実際にIRインターンに来た学生が非社交的な留学生の私。
そんなところから学内インターンは始まりました。期間中のプロジェクトは”Persistence Rate of Lakeland College”でした。
RQ (Research Question)は2つ、
”How much is the persistence rate of Lakeland College? In this case, the persistence rate shows the percentage of freshman who graduates directly from high school and persists to graduate from Lakeland College within 4 to 6 years.”
と
”What kind of background influences the persistence of students most? e.g. federal grants, gender, ethnicity, type of scholarship, high school G.P.A., SAT score, and so on.”
(インターン終了後にFreshmanのみならず、留学生、スポーツ特待生、Adultsと要求が増えていきましたが・・)
初日から学内DB (Data Base) のアクセス権と同時に個人情報取り扱いに関するcontract paperを頂きました。” If you broke the contract, you are in jail.” と冷静に話すStein氏のアルカイックスマイルは今でも覚えています。当時Windows 98とダンボールのような大きいデスクトップ、その中にある学内DBを確認し、たまに(徐々に頻繁に)DB内にアップデートされていない情報を取りに主にAdmission Officeで働く職員達に会いにいく日々からIRの仕事が始まりました。 当初学内インターンということから1 semesterの予定でしたが、データ入力、収集、クリーニング、分析、報告書提出と一通りを経験したころには、IR面白い!と洗脳されていました。尚、私の報告書をもとにStein氏がBoard of Trusteesに今後の方針を提言し、その反応が良かったらしく、学内インターンの成績は良い成績をもらえました。その後アルバイトとして続けてみないかという言葉にひとつ返事でO.K.し、卒業までの約1年半IRと学業を両立しました。
大学卒業後10年以上IRと疎遠になっていましたが、2016年4月に学校法人昌平黌・東日本国際大学に転職し、同年6月にそういう経験あるならとIR室が設置されました。最初の1年は日本の(いや本学の)IRに対する意識と自身の過去の経験とのギャップに戸惑いながら、データを求めて他部署を行ったり来たりとしていましたが、この3年で本学のIR室の認知度も少しは上がり、他部署から少しずつ依頼されるようにもなり、現在は関沢IR室長とともにPCに向かって働いています。 日本IR協会が設立され、今後日本のIRは益々発展していくと思います。そしてIRに携わる方、興味を持たれる方はさらに増えていくかと思います。どこかでお会い出来ましたら気軽に声をかけて頂ければ幸いです。
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